2018年06月10日

小売業では現場スタッフとの連携が重要な鍵となる

小売業では、販売データやポイントカードのデータなどからデータ活用をしようという動きが増加しています。小売業界での、データ活用を推進する部署を設置しても何からはじめていけばよいかと悩んでいます。ベンダーのツールを導入しても、小売店内での活用ができず使えないスタッフもいたり、分析に時間がかかりながら効果を十分得ることができずにデータ活用をやめようという動きさえあります。

活用できていないという悩みがある小売店ほど、データへの期待度が高く勘違いをしています。実はデータでもツールであっても、ただ使っているだけでは意味がありません。効果を出すためには使い方が重要になります。データを活用するためには、データの収集し分析してから、どのように活用するか、オペレーションに繋げていくか検討していく必要があります。

一般的にデータの周遊はその企業のIT担当が行うことが多いですが、現場と担当者との組織としての意思疎通がしっかり取れているかが重要になります。せっかくデータを収集していても、希望と異なるデータや抜けている場合には収集している意味がなく、何度も収集依頼をすることになります。

データ取得後には分析を行ってきますが、分析をする目的を明確にすることが大切です。分析を社内ではなく外部に依頼する方法もありますが、現場や業務の知識が必要になることから任せきりにするのではなく社内の人間が間に立ち調整をしていくことになります。

分析後には、実際に現場のスタッフとの連携を行っていきます。店舗スタッフならびに商品に深く関わりがあるバイヤーなど組織全体で情報の共有を行っていきます。データの活用でやるべきことが判明したら、一番負担がかかると想定される現場スタッフの負荷を軽くしていくことが必要になってきます。

現場にわかりやすくデータを示していくことが負荷を軽くすることができるため、組織として現場からの意見を引き出し、データ活用をしていくとがポイントとなります。小売業として販売スタッフの部門と業務部門との連携は難しく、組織全体としてデータ活用するためには現場の意見を取り入れながら行っていくことが大切です。